Q10(キュート)第七話

日本テレビ系。土曜ドラマQ10(キュート)」。第七話。
よさそうな画、よさそうな語、よさそうな場面が並べられて、その全てが最後には深井平太(佐藤健)の「おかえり」と「ただいま」へ集約された。
人生が親から子、孫へ引き継がれることによる人間の永続性という主題は、古代のプラトーンの『饗宴』において説かれて以来、馴染み深いものだが、このドラマにおいてそれを持ち出すことの意義深さは、深井平太のQ10前田敦子)への愛がそうした永続性には直接には繋がらないという点にあるだろう。実はプラトーン自身も殆ど同じ問題に直面していて、彼は永続性の別の可能性を開くものとして教育を見出したが、ロボットの場合、科学技術による新たなロボットの開発しか選択肢になり得ないだろう。