ザ少年倶楽部十二月第一回

今月三日の夕方六時から五十分間、NHK衛星第二で放送された月二度の番組「ザ少年倶楽部」。十二月の第一回を録画しておいたのを見た。
冒頭、二〇一〇年にジャニーズ各先輩衆が発表した歌をジャニーズJr.各団体が歌い踊る段、中島健人菊池風磨高地優吾松村北斗のB.I.Shadow四人は「Love Rainbow」を歌い踊った。衣装は、今年の前半によく着ていたあの懐かしい黄色の服。中島健人の手足の長さを際立たせて、よく似合っている。彼等に続けて増田良・高田翔・川島如恵留・安井謙太郎が「LIFE 目の前の向こうへ」。濃い青の衣装。
司会者の小山慶一郎と中丸雄一が出演者に話を聴く段、B.I.Shadow四人は森本慎太郎と一緒に登場。中島健人は、服を買いに行ったときの店員との会話で自身が未だ有名ではなく「まだまだ…」と思い知らされたことを語る際、店員の甲高い声の物真似をしていた。柳原可奈子を意識してみたのだろうか。彼はディランのなだぎ武とか店員の柳原可奈子とか物真似芸人の物真似をするのが好きなのか。
さて、中島健人は冬服を買いに行ったとき、店員から「ジャニーズ系の顔」と云われて何となく微妙な気分になったらしい。しかし考えてみれば世間で一般に「ジャニーズ系」とか「ジャニ系」とか形容される顔というのは、ジャニーズよりは実はスターダストやアミューズに多く見られるのではないだろうか。その意味では「ジャニーズ系」という語は「スターダスト系」とも「アミューズ系」とも云い換えてよいのかもしれない。実際、ジャニーズに属してはいても必ずしも「ジャニーズ系」ではない人は極めて多いのだから、ジャニーズの一員である中島健人を敢えて「ジャニーズ系」と形容するのも必ずしも的外れではないし、同時に、ジャニーズのファンでもある彼が「ジャニーズ系」と云われて微妙な気分になるのも自然な感情であり得るのだ。
なお、森本慎太郎は中学校で体操部に入ったらしい。
この座談のあと中島健人菊池風磨高地優吾松村北斗のB.I.Shadow四人は「悪魔な恋」を歌い踊った。バックダンサーは増田良隊。
視聴者からの質問等に応える「YOUのお手紙読み隊です!」。進行を担当したのは何時もの河合郁人中島健人藤ヶ谷太輔の三人。ここで中島健人は真赤なシャツの上に白のスーツを着ていた。体のフォルムを隠す程に厚手の生地であるのか、暖かそうに見えるが、寒い冬に合わせた新しい衣装だろうか。彼は何時ものように視聴者からの葉書を読み上げる役を担った。高く明るい声で、聴き易い。
一つ目の質問に答えるため、北山宏光戸塚祥太河合郁人が納豆の新たな調理方法について力説した際、中島健人がその味の程について訊ねたところ、真面目に親切に答えようとした戸塚祥太の言葉を遮るように北山宏光は「美味いに決まってるだろ!」と叱りつけ、中島健人は直ぐに謝っていた。なかなか息の合った芝居だった。北山宏光は登場したときも中島健人の肩に手をまわしていて親しげだったが、これと対照的なのは藤ヶ谷太輔河合郁人の掛け声に合わせて中島健人が何時ものようにボイスパーカッションをして、自信満々のアイドル顔でカメラを見詰めたとき、横に立っていた藤ヶ谷太輔は怯えたような、呆れたような、所謂「ひいた」ような顔をして見詰めていて、その顔が面白かった。視聴者からの投稿によると玉森裕太はアルパカに似ているが、玉森裕太に云わせれば河合郁人こそアルパカに似ていて、しかし河合郁人に云わせれば河合郁人は馬に似ている。戸塚祥太グループサウンズの人みたいな髪型をしていた。
アイドル候補生ジャニーズJr.皆に一つの質問を出してそれぞれからの回答を提出させる「Jr.にQ」は今回その関西版「関西Jr.にQ」。今回の題は「ボクのパワーの源」。竜田昴征は逞しくなりたくて毎日トレイニングを欠かさないらしいが、今のところ腕立伏は十回しかできないらしい。でも、毎日十回だけでも継続してゆけば充分よい体型になるのではないだろうか。岡崎拓弥の顔は東山紀之を連想させ、金内柊真はスターダストにいそうな感じに見える。
平成ジャンプの岡本圭人は大勢の中にいると「圧迫感」を抱いてしまい、無口になってしまうらしい。四五人で行動すれば三回位しか言葉を発しないとか。平成ジャンプは十人もの大所帯であるから、彼にとっては窮屈だろうか。伊野尾慧は甲高い声で抑揚なく語るところが面白いが、wikipediaによれば明治大学理工学部建築学科在学中。建築学は学問の王者。
番組の最後には、二〇一〇年を振り返って各団体の代表者が挨拶をした。一番目に森本慎太郎、二番目にA.B.C.-Zを代表して河合郁人、三番目にB.I.Shadowを代表して中島健人、そして最後、四番目にKis-My-Ft2を代表して北山宏光が挨拶した。中島健人の挨拶の言「はい、B.I.shadow、これからさらにパワーアップしてゆきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」。緊張したのか、文末が曖昧になっていたのも愛嬌があってよかった。