旅行記十

旅行記十。出張記七。
出張の最終日だが、業務は昨日で全て完了。今日は帰るのみ。出勤も特に要しないので帰宅するのみ。
朝、起床して先ずは荷物の過半を片付け、八時半にはホテルの一階にある食堂で京風の豆腐や玉子の料理で朝食。宿泊室へ戻り、今日の行動について計画を立て直した。昨夜までの時点では、なるべく早めにホテルを退出したのち北山の京都ギリシアローマ美術館へ行き古典考古美術史料を観照してから空港へ向かい、夜までには帰宅しよう…と思っていたのだが、今朝の時点では、やはり流石に疲れているので早めに帰宅した方がよいだろうと判断。また近い内に京都へ来て、そのときこそ京都ギリシアローマ美術館へ行こうと考え、昼に発つ航空券を購入し、この十日間に購入した図書や図録等の発送の手続を済ませて十一時半頃にホテルを退出。
京都駅の八条口へ行き、バスで伊丹空港へ。出発時刻の四十五分前には空港へ到着。二時半頃には松山空港へ着き、三時頃には帰宅した。
先ずは室内の寒さに驚いた。十日間も留守にしていると室内が冷え切ってしまう。飲食物も一切ないのは、出発前までの数日間で計画的に消費しておいた結果であるから仕方ない。そこで大いに暖房を入れ、荷物を解いて、衣類を全て洗濯し、他のものを然るべく片付けた上で外出し、近所の店で買物。夕方四時の前後のこと。行けば何時になく賑わっていたが、なるほど、この店が最も盛り上がる時間帯は夕方四時だったらしい。大晦日の百貨店の地下の食品売場の大繁盛にも匹敵する程の大繁盛だった。知らなかった。高級マグロ寿司を時間限定で安売していたので購入した。夜に割引価格で買うよりも半額程度で買えたのだろうか。