高校生レストラン第三話

日本テレビ系。土曜ドラマ高校生レストラン」第三話。
三重県立相河高等学校調理クラブ「高校生レストラン」が供する御膳料理の名は「花御膳」に決定したが、候補の中には「青春御膳」もあった。だが、このドラマにおいて最も青春ドラマを演じているのは、そこで教師をつとめる料理人の村木新吾(松岡昌宏)と、そして何といっても彼の友人の、相河町役場の岸野宏(伊藤英明)の両名に他ならない。大勢の高校生が登場するドラマでありながら高校生よりもむしろ教師とその友人が青春を演じるというのは面白いが、思えば昔は案外そういうのが多かったのかもしれない。
高校生レストランは開店したが、その初日は、生徒たち皆が極度の緊張の余り失敗を重ね、失敗が伝染して失敗を誘発して大失態に至ってしまった。生徒たちの緊張の原因の一端は、指導者として冷静でなければならない村木新吾と岸野宏が誰よりも緊張してしまっていたことにあった。
生徒たちの中で一番の実力があって人望もある三年生の坂本陽介(神木隆之介)までもが、緊張の余り焦って失敗を連発してしまっていた。緊張せず何時もの通りに行動していたのはレストランの庶務を担当する相河町農林商工課の都甲仁美(柴本幸)だけだったのだ。