リバウンド第九話

忙しさが続いているが、忙しさよりも暑さに弱る。
ところで。
日本テレビ系。水曜ドラマ「リバウンド」第九話。
今井太一(速水もこみち)が愛する相手は大場信子(相武紗季)であって、三村瞳(栗山千明)ではなく、大場信子が愛する相手も今井太一で間違いなく、恐らくは今井太一自身もそれら全てを既に判っているはずであるにもかかわらず、三村瞳を幸せにしてやって欲しいと大場信子から告げられたのを受けて彼は早速、三村瞳に結婚を申し込んだ。
風見研作(勝地涼)は、大場信子が愛する相手はどこまでも今井太一でこそあれ、断じて己ではないことを既に十分に自覚できているはずであるにもかかわらず、己の本当の愛する相手が今の大場信子に間違いないことを確信するに至った結果、敢えて己の人生設計を狂わせてでも大場信子とともに生きてゆくことを決意した。
風見研作の選択は余りにも強引であって、一般論で云えば極めて迷惑であるはずだが、それでも一応、理屈には合っている。今井太一の選択は、理屈も何もなく、無益な自己犠牲でしかない。
それでも、これら二組が全然あり得ない組み合わせであるわけではない。見合い結婚のようなものだと考えれば理解できよう。不本意な部分のある結婚であっても、何とか折り合いを付けて、ともに生きて、幸福を作り出してゆく道はあるに違いない…とは思う。
しかし多分、次週の最終回で何れも見事に覆ることだろう…と予想できる。大場信子は今井太一と結ばれるに違いない。そのとき二人によって捨てられる三村瞳と風見研作の人生はどうなるのだろうか。