ザ少年倶楽部六月第一回-前半

六月三日の夕方六時から四十五分間、NHK-BSプレミアムで放送された月二度の番組「ザ少年倶楽部」の六月第一回を録画しておいたのを見た。
番組の開始を告げたのは森本慎太郎。次いで中島健人が「みなさんの笑顔が僕たちの元気の源です」と云ったのは、毎回この番組において設定される主題が今回は「笑」であることを踏まえてのこと。
中島健人菊池風磨松村北斗高地優吾のB.I.Shadowが着ていたのは黒の光沢のあるスーツで、その下には黄色の袖なしのシャツ。黄色の地には黒い線が入っているが、入り方がそれぞれ異なり、中島健人の場合、表側の中央に垂直に入っていて、まるでネクタイかと見える。
番組の冒頭に歌われたのは「オリジナル・スマイル」。このときの陣形は概ね一貫して、舞台の中央には森本慎太郎、正面から見てその左手に(右から順に)中島健人高地優吾、右手に(左から順に)菊池風磨松村北斗がいて五人の集団を作り、この中央の集団の右手にはHip Hop JUMPの(左から順に)角井健人、萩谷慧悟、田中樹、村田力斗、諸星翔希の五人が並び、反対側の、左手には(右から順に)岸孝良、増田良、仲田拡輝、石川拓哉の四人と、(同じく右から順に)アンダーソンケーシー孝、京本大我安井謙太郎、川島如恵留の四人からなる八人の集団(便宜上「増田隊」と云う)が並んだ格好。ただし増田隊の内、岸孝良とアンダーソンケーシー孝の二人は冒頭ではHip Hop JUMP側にいた模様。人数の均衡のためだろうか。
Hip Hop JUMPが着ていたのは、少し前までB.I.Shadowが時々着ていたオレンジの袖なしの衣装。他方、増田隊八人が着ていたのは、白と赤と黒の図形を様々に組み合わせて配したような衣装。三色の図形の配列はそれぞれ異なり、白が目立つ人もいれば黒の目立つ人、赤の目立つ人もいる。なかなか派手だが、清潔感もあり、形が愛らしい。
森本慎太郎やB.I.Shadowの背後に配されていた佐藤勝利や倉本郁の率いる新人集団(便宜上「勝利隊」と云う)が着ていたのは黄緑色の衣装。
途中に一度、B.I.Shadow等が背後に退いて代わりに勝利隊を前列に出してやり、やがて再び前列に出る場面があった。このとき中島健人は軽く回転しながら後列に退き、あるいは軽く回転しながら前列に出ていた。彼はダンスの途中に位置を移るとき、普通に歩いたり走ったりするのではなく、軽く回転しながら移動することが多い。動作を退屈に見せることなく、むしろアイドルらしさを強調していて、成功している。
歌の後半には平成ジャンプとA.B.C-ZKis-My-Ft2が登場した。
その後、「マルイチカラ」を歌ったのは玉森裕太戸塚祥太、真田佑馬。この三人の組み合わせにどのような意図があるのか全く見えない。黄緑色の衣装の勝利隊が一緒に歌った。三人組が続けて歌った「涙くんさよなら」では増田隊がバックダンサーをつとめた。
森本慎太郎と兄の森本龍太郎が「Maybe Your Love」を歌ったが、このような兄弟の共演を見る機会は今後は二度とないのかもしれない。
B.I.Shadowがメドレー形式で「ララリラ」、「強く抱きしめて」、「今すぐに」、「ビリビリDANCE」を歌い踊った。
衣装は光沢のある黒スーツのままだったが、そこに黒の帽子をも加え、ダンスの振付でも「強く抱きしめて」で帽子を活用していた。バックダンサーは増田隊だったが、「今すぐに」から「ビリビリDANCE」へ移るところで増田隊が走り去り、代わってHip Hop JUMP等が登場した。B.I.Shadowが帽子を投げたのもそのとき。
今回は「ビリビリDANCE」でも、普段以上に格好よさを強調していたようだ。歌詞「切ない…そのクチビル」の箇所で中島健人の見せる仕草と表情はアイドルらしい華と色気を全開にしていて、その後の「リアリスティクな愛情」で見せる真剣な顔と、再度の「切ない…そのクチビル」で見せるアイドル顔との差が見所になっている。
ところで、以上は番組の前半に過ぎないが、既に感想文が長大になったので明日にでも続編を書くことにしよう。