ザ少年倶楽部六月第一回-後半

六月三日の夕方六時から四十五分間、NHK-BSプレミアムで放送された月二度の番組「ザ少年倶楽部」の六月第一回についての覚書の続編。
アイドル候補生が各種エンタテインメントの技を競い合う「ジュニア熱血バトル」第二回の今回は「小芝居選手権」。出場選手は千賀健永、五関晃一、河合郁人、中島健人の四人。審判をつとめたのは山田涼介、知念侑李、薮宏太の三人。中島健人は白スーツに着替えていた。
出場選手は小芝居をするにあたり先ずはその題として「A」と「B」の何れかを選択する。それぞれがどのような題であるのかは、選択の時点では伏せられていて、選択したあとに初めて明かされる。
第二回戦に出場した中島健人は、薮宏太から「やっぱAでしょ？」と勧められながらも、敢えて「B」を選択した。題「B」の中身は、「突然の雨、好きな女の子が傘を持っていないことに気付いた時」。他方、「A」の中身は「朝起きたら女の子になっていた！でも鏡に映った自分にうっとりしちゃった時」。なるほど薮宏太は題「A」の演技を彼にさせてみたかったのだろうが、同感の視聴者も少なくないかもしれない。
先攻の中島健人は、雨に濡れている女子を背後から傘に入れて、「雨に濡れて、風邪なんか引いたら、明日のデートなしになるだろ？」と語りかける芝居をした。他方、後攻の河合郁人は、鏡を見て「あれ？牝馬？」。審判三人の内、山田涼介と薮宏太の二人が中島健人に投票し、知念侑李だけは河合郁人に投票した。知念侑李の判定の理由は、河合郁人の渾身の自虐を評価しないのは「かわいそう」だから。ともかくも三分の二の票を獲得して、第二回戦における中島健人の勝利と、決勝戦への進出が決定した。
決勝戦では中島健人と五関晃一が対戦した。中島健人が選択した「B」の中身は「好きなのにケンカばかりしていた女の子が突然の引越し、最後の見送りの時」。この題を受けて中島健人は、出立しようとする女子を、意を決したような表情で呼び止め、背後から抱き締める所謂「あすなろ抱き」（あるいは「キムタク抱き」）をして、「最後に言わせて。“大好きだった”」と告白する芝居をした。優勝を逃したが、好評だった。
その後、A.B.C-Zの歌とダンスとQuestion?の演奏との共演もあった。五月十三日放送の五月第二回でQuestion?が「全部だきしめて」を演奏したときには石垣大佑が不在で、代わりに岸孝良がキーボードを演奏していたが、今回は石垣大佑が復帰。後藤泰観はギターではなくヴァイオリンを演奏。
アイドル候補生ジャニーズJr.皆に一つの質問を出してそれぞれからの回答を提出させる「Jr.にQ」。司会をつとめたのは山田涼介と薮宏太。今回の題は「ジュニアの秘密大公開！」。
高地優吾の回答は「北斗がチャック全開でステージへ」で、松村北斗の回答は「健人は妄想好き」。この件に関して中島健人は「僕は山田くんをリスペクトしてるんで、それは山田くんがうつったのかなって」と釈明し、山田涼介を巻き込んで楽しそうにしていた。中島健人の回答は「フーマのコンサートで1回はやること」。平成ジャンプのコンサートにB.I.Shadowが出演したときには、菊池風磨があたかも自分自身のコンサートを開いたかのように振る舞う場面が毎回一回は見られるらしい。B.I.Shadowがこのように互いを話題にして、何時の間にか四人が勢揃いしていたのが面白かった。四人が着ていた衣装は黒の光沢のあるスーツと黄色の袖なしのシャツ。
視聴者からの質問等に応える「ジュニアYOU便」。司会をつとめたのは中島健人、河合郁人、高地優吾。「ジュニアYOU便」内の企画として五月第一回に始まった「月刊　気になるJ」の第二回に登場したのは萩谷慧悟。
萩谷慧悟の苦手なものは「海の生物たち」。イソギンチャクやナマコの類の外見を苦手にしているようで、魚介類を食べるのを苦手にしているわけではないらしい。これに関して中島健人は萩谷慧悟と一緒に寿司店に行ったこともあることを明かしたが、これを聴いて河合郁人は「おまえら御寿司食いに行くの？」と驚き、「エービーシー（A.B.C-Z）とかキスマイ（Kis-My-Ft2）なんか普通に牛丼だよ？」と述べていた。
このとき中島健人は黒の光沢のあるスーツの上着を脱いでいて、黄色の袖なしのシャツだけの格好になっていた。五月二十五日発売の週刊テレヴィ雑誌「ザテレビジョン」の第二十二号には、歌とダンスの本番直後の暑さから彼が上着を脱ぎ始める瞬間を捉えた写真が掲載されていた。