仮面ライダーフォーゼ第三話

仮面ライダー生誕40周年記念作品「仮面ライダーフォーゼ」。
第三話「女・王・選・挙」。
如月弦太朗(福士蒼汰)が走りながらフォーゼに変身したあと停まることなく走りながら両腕を上げてV字型に拡げるポーズを取って「宇宙キター!」と叫んでいたのが面白かった。声と口調とポーズと容姿が上手い具合に合っているのがあの絶妙な面白さを生んでいるのだろうか。
如月弦太朗が戦闘を終えたあともフォーゼに変身しままの格好で校内を歩き回り体育館の通用口を開けて中へ入ってきたのも、まるでフォーゼの格好を普段着にでもしているかのようだった。
如月弦太朗の幼馴染の少女である城島ユウキ(清水富美加)が校内の美人コンテストに出場させられ、小惑星探査機「はやぶさ」に扮して踊り、全校のほぼ全生徒と全教師から顰蹙を買っていた間も、如月弦太朗とオタク少女の野座間友子(志保)だけは感銘を受けていたのは、面白かっただけではなく、天ノ川学園に蔓延する奇妙な文化と、如月弦太朗との間の懸隔を表現してもいたのだろうか。
この美人コンテスト「クイーンフェス」の優勝候補である風城美羽(坂田梨香子)は大文字隼(冨森ジャスティン)の恋人ではあるが、既に如月弦太朗に心惹かれているのが明白だろう。城島ユウキの健闘を称える如月弦太朗に対し、風城美羽は城島ユウキなんかよりも己の方が遥かに優れていることを思い知らせてやると告げていたが、これは要するに、如月弦太朗を己に振り向かせたいということだろう。