土曜ドラマ理想の息子第七話

土曜ドラマ「理想の息子」。第七話。
前回の第六話において城国商業高等学校の金狼(林遣都)は海王工業高等学校の三船憲吾(藤ヶ谷太輔)を打倒すべく狼軍団を率いて襲撃したところを、鈴木大地山田涼介)によって阻止された。今回は遂に、金狼の上に君臨する班田(RED RICE)が自ら乗り込んできた。
班田と鈴木大地との対決はパンダとコアラの対決に他ならなかったが、これまであらゆる敵を倒し続けてきた鈴木大地のコアラパンチはパンダには利かなかった。そこで鈴木大地は新たにカンガルーアッパーを生み出して悪徳パンダを退治することに成功した。
この調子で鈴木大地には、パンダ共産主義の手先の悪の権化、近藤真彦をも退治して欲しい。
それにしても、今回の話は熱気に満ちていた。強い者の側に付くことで強い者に守られることを選び、そのためには詐欺をも辞さないことを「生きる」ことであると云って憚らない金狼の処世術に対するに、小林浩司(中島裕翔)の意外な程に真直ぐな愛校心の熱さこそは、今宵の話における熱気の一つの頂点だったろう。
鰐川悠馬(入江甚儀)も熱かったが、何と云っても熱かったのは、三船憲吾を最も熱く愛する「ウッチー」こと内山吾郎(武田航平)。
彼等の熱気の畳み掛けるような積み重ねの末にコアラ=鈴木大地とパンダ=班田がリング上に対峙するに至ったときには、視聴していて不覚にも涙が出た程。今宵のこの話は「理想の息子」史上最高傑作だったと評価できる。しかるに誠に残念なことに、今宵のこの第七話に限って不覚にも録画するのを忘れてしまっていた。