仮面ライダーフォーゼ第三十三話
仮面ライダー生誕40周年記念作品「仮面ライダーフォーゼ」。
第三十三話「古・都・騒・乱」。
天ノ川学園高等学校三年生の修学旅行。行き先は千年の都、京都。
如月弦太朗(福士蒼汰)、朔田流星(吉沢亮)、歌星賢吾(高橋龍輝)、城島ユウキ(清水富美加)は同じ学級に属しているから京都でも行動をともにした。
野座間友子(志保)とJK=ジェイク(土屋シオン)は学年が一つ下であるから、一緒には行けない。風城美羽(坂田梨香子)と大文字隼(冨森ジャスティン)は三月で既に高等学校を卒業した。ゆえに四名は仮面ライダー部「ラビットハッチ」で留守番。
如月弦太朗の一行には、どういうわけか、今までは殆ど彼等との交流がなかったと思しい優希奈(秋月三佳)が殆ど強引に加わってきた。狙いは如月弦太朗。恋人になりたい模様。そのために先ずは何とかして如月弦太朗と二人きりになろうとして、朔田流星を邪魔者扱いしたり、城島ユウキを脅迫して自身の計画への支援を強制したりしていたが、不穏な気配を敏感に察知した朔田流星は、優希奈の淫らな野望を打ち砕くべく、先手を打って悉く邪魔した。
京都を舞台に暗躍するゾディアーツ軍団に対してフォーゼ&メテオの仮面ライダー同盟が激しい戦闘を繰り広げたが、その合間には、如月弦太朗への愛をめぐって優希奈と朔田流星との戦闘も熾烈を極めていた。清水寺の参道で、伏見稲荷大社の鳥居の下で、そして太秦映画村で。
朔田流星の、優希奈に対する情け容赦ない攻撃の数々が一々面白かった。朔田流星が友への強烈に深い愛に生きる男であることは先週までの話で散々強調されてきたが、なるほど、彼に愛されるとは一体どのようなことであるのかを今回は具体的に知ることができた。かくも深く重い愛に耐えることができるのは如月弦太朗と野座間友子だけではないだろうか。
太秦映画村では如月弦太朗は宮本武蔵に扮して、朔田流星は沖田総司に扮した。途中から合流してきた歌星賢吾は火付盗賊改に扮して戦闘の指揮を執った。
これに先立つ場面では、如月弦太朗は豪奢な武家の若殿にも扮していた。そのとき朔田流星は狩衣を着て立烏帽子を被り、高貴な若君に扮していたが、これが大変よく似合っていた。両名とも貴公子の格好が似合うようだ。
ちなみに歌星賢吾の亡き父、歌星緑郎を演じる風間トオルも貴公子の格好が似合う。かつて「毛利元就」というテレヴィドラマで風間トオルは山口の大内義隆を演じたとき狩衣に立烏帽子の格好をしていたが、実によく似合っていた。