バリウム日と雪景

年に一度のバリウム日。職務の一環であるから勤務時間中に行われるが、バリウムを飲んで下剤を呑んで通常通りに勤務することは少なくとも吾には不可能であるとしか思えないので例年、バリウムの日には休暇を取ることにしている。ゆえに今日は休日。朝、いつものように起きて、しかし朝食を摂ることはできず、普段よりも少しだけ早く外出しようとしたところ、何ということだろうか!戸を開ければ空には大いに雪が舞っていた。カーテンを開けていなかったので気付かなかった。
吾が家は楼閣の七階にあるので、朝の城北の上空を強風に吹かれて雪が飛翔するように舞う姿をかなり広々と眺めることができた。なかなか華やかな眺めだった。寒いので手袋をして傘をさして出立。時々カメラで景色を撮影しつつ、バリウム会場へ。早めに終えて早めに道後へ戻り、食物を購入して帰宅。帰宅の間は雪も止んで空も晴れようとしているかに見えたが、暖かな室内に戻ってカーテンを開けたときには再び雪が激しく舞っていた。風は一段と強くなっていた。御茶を淹れ、窓の外の雪を眺めていると、今日が地獄のバリウム日だったことを忘れてしまいそうになる。
午後、公式記録映画「日本万国博」の「開催準備編」と「開会式・閉会式編」と「ナショナルデー・貴賓編」と「お祭り広場催し物編」と「美術編」を久し振りに見て過ごした。これらの記録映画に出てくる「中国」は全て中華民国であり、台湾のこと。来日した政府代表に、王貞治が記念球を贈呈した。漫画の巨匠たちが集団で「宇宙一」の巨大な漫画を揮毫するイヴェントでは手塚治虫も大活躍。
夕方には携帯電話メイルで有難い回答を頂戴できて重要な予定が決まった。