約三時間TPP討論

出勤。推進していた業務をやや小休止で、机の周囲に山をなしていた文書を一気に片付けることに専念した。
ところで。
現今話題のTPP問題について、ジャーナリストの東谷暁、ノンフィクション作家で拓殖大学客員教授関岡英之、前衆議院議員の長尾たかし、参議院議員亀井亜紀子等が鋭く明快に解説してくれる討論の動画あり。
http://www.nicovideo.jp/watch/1363317784」「http://www.nicovideo.jp/watch/1363317554」「http://www.nicovideo.jp/watch/1363314671」。
政府の姿勢について議論する段の、司会をつとめる水島総の強い思いは伝わってくるし同意できるが、東谷暁の方が現実を冷徹に見ているのかもしれない。
もともと米国とは無関係に始まったTPPがどうして米国に目を着けられ、乗っ取られ、その主導する協定になったかの経緯に関する関岡英之の解説も極めて面白い。最近また盛んな「ISD条項なんか大したことない!世界の常識!」という類の論が、ISD条項の史的な変遷と現状を全く無視する暴論でしかないことも、「三段階論」という形に整理されて論じられている。交渉参加国の一部における最近までの動向についても報告されていて、参考になる。
結論としては、ユーロに参加しなかった英国のマーガレット・サッチャーは、やはり偉大な政治家だったということになるのかもしれない。