海の上の診療所第十話

月九ドラマ「海の上の診療所」。第十話。
美しい瀬戸内海の島々をめぐり、無医の集落に年に一度の医療を施している瀬戸内海翔洋病院の診療船「海診丸」では、かつて東京の大学附属病院で瀬崎航太(松田翔太)の指導医も務めた医師で、今は故郷の誉島に設けた診療所で働いている瀧山晴子(水野美紀)をめぐる事件と同時に、大規模な経費節減という事件が発生していた。食費の削減、テレヴィの使用禁止は仕方ないにしても、水道の使用も制限し、洗濯機も使用一回毎に百円を徴収する事態。これは瀬戸内海翔洋病院の副理事長が米国から帰国して理事長に反旗を翻した余波を受けて、理事長から海診丸事務長の日内晃(荒川良々)に対して指示があった結果であるらしい。
副理事長の真の狙いは瀬崎航太にあるようだが、能力と実績に目を着けて本部に異動させたいという考えだろうか。
船長兼料理長の海藤剛(寺島進)が食費の削減に反対してストライキ実施を呼びかけたとき、看護師の戸神眞子(武井咲)が参加を拒否したのに続いて、同じく看護師の三崎昇(福士蒼汰)も同じく拒否したのは、ストライキの理由が余りにも馬鹿馬鹿しくて説得力を欠いていたことに呆れたからであるよりは、単に片想いの相手である戸神眞子に同調しただけだったろうか。