御宅拝見

知っている人の新築の家がテレヴィで取り上げられているのを見て、その解放感と温かみのある洒落たデザインに感心した。洗面所の色が綺麗だったが、そのデザインには天才子息氏の意見が反映されているらしい。庭園も、小さいながらも本格派である由。羨ましい話。ところで、このような他所様の御宅にしてもチラシ類に見るマンションの図面にしても、見る際にはどうしても、自分自身がそこに居住する場合にはどのように使用するか?ということを考えざるを得ない。特に、膨大な蔵書、それを収納する棚の数々をどこに配置するかを想像せずにはいられないが、実のところ、昨今の洒落た住宅は解放感に満ちていて、ゆえに無粋な壁が少ないので、書棚を置けるような場所が乏しいのが必然。富裕な蔵書家は専用の建物を工夫できるのだろうが、吾人と似たような富裕ではない蔵書家は皆どのようにしているのだろうか。