仮面ライダーゴースト第三十二話
平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第三十二話「追憶!秘めた心!」。
英雄の眼魂が十五体しか存在しないのは、眼魔界の「守り神」であるガンマイザーの数が十五体であるから。不滅のガンマイザー十五体に対抗すべく英雄の眼魂十五体を選定し、作り上げたのは天空寺龍(西村和彦)。友としてそれに協力したのが仙人(竹中直人)、五十嵐健次郎(モロ師岡)、西園寺主税(森下能幸)だった。計画の成就が十年後であることはその時点で既に予定されていた。なぜなら「大帝」が人間界への侵攻を十年後に始めると決定したから。だから天空寺龍は英雄の眼魂を準備し終えたあと、十年後に計画を実行する役割を自身の子である天空寺タケル(西銘駿)へ託すことにして、空白の眼魂を十年後の天空寺タケル宛に発送した。
しかるに、計画の途上で裏切ったのが西園寺主税。密かに眼魔界に通じて力を借り、交換条件として、眼魔界の要求に応じて深海マコト(山本涼介)と深海カノン(工藤美桜)を眼魔界に差し出した。犠牲者を出し、武器も奪われて、それでもなお天空寺龍と五十嵐健次郎は計画を何とか立て直そうとしていたが、その途上に天空寺龍は逝去。いよいよ希望を絶たれたかに見えたところをさらに西園寺主税に襲撃され、五十嵐健次郎も逃亡せざるを得なかった。
以上が今回の話で明かされた事件の発端の全貌だが、気になるのは、仙人がどうして途中から姿を消したのか?という問題。姿を消したことは天空寺龍や五十嵐健次郎にはどのように受け止められたのか。否、そもそも仙人は何者として認識されていたのか。「大帝」の意志を把握し、天空寺龍に伝達し得たのであるから普通の人間ではないのは明白であるし、当然、天空寺龍もそう認識していたろう。そして視聴者の側から見るなら、「大帝」の意志を正確に知ることのできた仙人が前「大帝」の信任篤かった眼魔世界長官イーディス(竹中直人)に他ならないことは、もはや疑いようもない。
今回、眼魔界から仕掛けられた子供化現象を一気に解決すべく、英雄の眼魂の内ツタンカーメンことトゥト・アンク・アメン(声=関智一)が本領発揮。少年ファラオということで少年らしい高い声だったが、純真無垢な声には聞こえない気がしたのは、その声の主が関智一であるという先入見が視聴者側にあるから仕方ない。
そして次週、「アデル完全勝利」ということでアデル(真山明大)高笑い。