ザ少年倶楽部六月第二回

六月十一日の夕方六時からの五十分間、NHK衛星第二で放送された月二度の番組「ザ少年倶楽部」。今月の第二回。
既に六月十六日に一度、これを録画しておいたのを見て、その内の「ジュニアコロシアム」部分のみについては、中島健人の面白さに着目して感想を記しておいた。それ以外の部分についても忘れない内に録しておこう。
開始を告げる曲は「空のスクリーン」。B.I.Shadow中島健人菊池風磨が背中合わせに立ってアイドル笑顔で歌を始めた。オレンジ色の袖のない服。次いで登場した赤い服の五人組は、高田翔を中心に、右手に京本大我とアンダーソン・ケーシー、左手に川島如恵留と安井謙太郎。客席側には、角井健人と村田力斗と萩谷慧悟。青い服。そして微かに紫に染まる白色の皇帝風の服の森本慎太郎が登場して、やがてその左右にB.I.Shadow。先の「スマスマ」百人出演のとき目立っていた萩谷慧悟を含め、なかなか華やかな顔触れを揃えた感がある。
そのあと田中樹の歌のとき萩谷慧悟等も登場。続く「風の向こうへ」における森本慎太郎は十八世紀ロココ時代の貴族のような豪華な恰好。何故ここまで一人だけ派手なのだろうか。この調子だと、数ヶ月後に小林幸子風に発展していたとしても不自然ではないかもしれない。
黒い服の集団Mis Snow Manの曲は「青天の霹靂」。真田佑馬が中心で歌い、途中からは高田翔と川島如恵留が赤い服で合流。百識団員の仲間でもある真田佑馬と高田翔の組み合わせをこの番組で見る機会も最近は多い気がする。でも、歌い踊る真田佑馬の真剣な格好よさは「百識王」の長閑な「アホの子」とは完全に別人。赤と黒の彼等と入れ替わるようにしてオレンジ色の衣装のB.I.Shadow四人組が登場し「TEPPEN」を歌った。中島健人の爽やかに輝くアイドル笑顔には今や色気も加わってきていて、曲の終わりの直前で一人だけ鮮やかな回転を見せた華やかさはアイドル笑顔の爽やかさを増幅するが、腕と腋の下の、肌の白さの美しさと意外な逞しさとの対比と調和には、輝くアイドル笑顔の爽やかさに混じる色気に通じるものがあって、注目せざるを得なかった。
アイドル候補生がゲイムで競い合う企画「ジュニアコロシアム」については既に六月十六日に書いた。追記しておきたいのは、今回なぜか敗退者たちが舞台上の右手に横一列に並んで座していたということ。第一回戦が終了した時点で藤ヶ谷太輔と橋本良亮と真田佑馬と菊池風磨が並んだが、なぜか正座していたのが面白かった。特に真田佑馬と菊池風磨の二人はその後も一貫して、密着するように並んで行儀よく正座していた。第二回戦で、余りにも「クヲリティ」が高過ぎて敗退した中島健人もそこへ加わったが、座り方も妙に格好よかった。最後、高地優吾のまさかの優勝が決定したとき、中島健人菊池風磨はB.I.Shadow仲間に盛大な拍手、真田佑馬もB.I.Shadow仲間ではないものの小さな拍手(他は流石に拍手なし)。特に中島健人は嬉しそうな笑顔で長く拍手を続けていた。
アイドル候補生であるジャニーズJr.の少年男子たちの思っていることを聴く「Jr.にQ」。中島健人はブランド牛を色々な料理の仕方で存分に食べたいと発言し、これに対して小山慶一郎が「俺も食べたいわあ」と発言したところ、中島健人は間髪を入れず小山慶一郎と中丸雄一に対し「今度連れて行ってください!」と願い出た。絶妙な発声と口調による天才的な甘え方。中丸雄一も小山慶一郎も「なんか連れて行きたい気持ちになった」「食べさせてあげたくなったね」と口々に発言。中丸雄一の証言によると、田中樹は兄の田中聖に頻繁に電話をかけてくるらしい。菊池風磨が食べてみたいと憧れているのは「マグロの一本焼き」。豪快過ぎる。
終曲の「夜空のムコウ」では、菊池風磨北山宏光が二人並んで歌を始め、主な各団体の人々や主な人々が登場した。もちろん真田佑馬や高田翔も参加していた。吾が知識の不足のゆえに全員の名を正確に記すことを断念せざるを得ない。画面を独り占めする場面があった人々の名を、その登場の順に挙げると、北山宏光玉森裕太中島健人、橋本良亮、藤ヶ谷太輔の五人だけだったろう。