怪盗ジョーカー上映祭-奇想天外!トリック篇

朝六時頃に起きて七時四十分頃に出立。市内電車を諦めてタクシーで急ぎ、JR松山駅には七時五十分頃に着き、八時十分発の特急列車に余裕で乗車して八時五十分頃に今治へ到着。今治商工会議所前の銅像を見物し、堀の鯉を眺めたあと、フジグラン今治まで歩いた。
今日で最終回を迎えた「怪盗ジョーカー上映祭」の、四国地区(というよりは中国四国地区)における唯一の会場、ユナイテッド・シネマ今治に無事到着。
見渡してみれば、「怪盗ジョーカー上映祭」のポスターもチラシも既に撤去されていた。先週ここへ来たときにチラシ複数を確保しておいたのは幸いだった。もっと沢山もらっておけばよかったかもしれない。
販売されているグッズの種類は先週と同じ。缶バッジは無論ない。悲しい。
販売されている分に関しては先週中に全種類それぞれ複数個を購入しておいたが、今週も、キーホルダー六個、コースター五個を購入。キーホルダーは、予告状のジョーカー二個、トランプのジョーカー二個、シャドウ・ジョーカー二個。コースターは、ジョーカー二個、スペード一個、シャドウ・ジョーカー二個。
開場時刻の十五分前には珈琲を買って入場口前に待機。今週も一番乗り。最前列から三番目の中央の席に着いた。
入場特典(入場者全員プレゼント)の「限定お宝コミックス」は、「コロコロコミック特別編集 怪盗ジョーカー漆黒の闇版」(非売品)。表紙と裏表紙も含めて全五十二頁。その後半には「てんとう虫コロコロコミックス」第九巻所収の「鏡と影の迷宮」が掲載されているが(15-46頁)、前半には「大回転!シャドウVSジョーカー」が掲載されていて(4-14頁)、これは「漆黒の闇版 特別描きおろし!!」であるから、この「限定お宝コミックス」でしか読めない。「おまけコーナー」(47-48頁)では、ジョーカーやハチ、クイーン、鬼山警部、ローズの容姿が初登場時から現在までの間にどれだけ変化しているかを検証。スペードとシャドウが大して変化していないというのも面白いが、シャドウの場合は中身が変化しているとも云える。
今月の毎週日曜日、四週間にわたった「怪盗ジョーカー上映祭」。
その最後を飾る今週は第四回「奇想天外!トリック篇」。
上映されたのは第二話「芸術の都と百年金庫」、第五話「輝く夜への旅立ち」、第十三話「鏡と影の迷宮」、第十四話「デモンズヘブンからの大脱出」。
第二話では芸術探偵ビリジアン(声=石田彰)が大活躍。ビリジアンは最も印象深い登場人物の一人。こんなにも面白い人物を早くも第二話で出したことが作品全体の成功を約束したと云える。
第十三話では、伝説の怪物メデューサ(声=定岡小百合)を相手に、ジョーカー(声=村瀬歩)とシャドウ・ジョーカー(声=斉藤壮馬)が初めて共闘。ここで完全に息の合ったところを見せたことが、第二十話「トラベリング・ジョーカーズ」ではさらに深められ、第二十五話「光と影のジョーカー」では二人の間の因縁が明らかになって、第二十六話「長き夜の終わり」に至っては両名が「二人のジョーカー」として奇跡の大逆転を惹き起こし、「まるで双子みたい」と云われるに至る。敵が味方へ変わる起点が第一期最終回にあたるこの第十三話にあった。
第二期第一話にあたる第十四話では「オバケよりも怖い」刑務所長ジェイスン(声=銀河万丈)を相手に、ジョーカー、ハチ(声=小林由美子)、スペード(声=下野紘)が死闘を繰り広げた。しかし第十四話における裏の主人公は、ジョーカーを追跡し続けてきた警視庁怪盗対策本部長の鬼山毒三郎警部(声=龍田直樹)。家族を大切にしながらも仕事に生命を懸ける鬼山警部の姿がここで初めて描かれた。ジョーカーを宿敵と見ながらも、どこか信頼してもいる様子は繰り返し描かれてきていたが、ここで遂に、信頼どころか生き甲斐でさえあったことが明かされた。そんな鬼山警部が愛娘を救うために宿敵ジョーカーと共闘せざるを得なくなった第二十二話「炎の警部と邪悪な狐」こそは鬼山警部の物語の集大成と云えるが、その前提をなすのが第十四話。
しかし今回上映された四話中で最も重要な話はもちろん第五話。両親を亡くして天涯孤独の身となった少年ジャック・ジョーンズが、伝説の怪盗シルバーハート(声=島田敏)と出会い、奇跡を起こす怪盗になりたいと志望して「輝く夜への旅立ち」を始めた話。ジョーカーの、家族愛への飢え、師への思い、「生命こそ宝」という信条、猫への恐怖心まで含めて全ての原点が明らかにされた。
先週も今週も、実に楽しい上映祭だった。第一週と第二週に参加できなかったことを残念に思うが、第三週と第四週に参加できたことを幸いに思うのみ。先週は家族連れの客が多かったかと思うが、今週は女性客が多かったろうか。
見終えたあとは、映画館に隣接するゲームセンターのガチャ置場で先週と同じくカードダス「怪盗ジョーカー謎解きミラクルポーカー」を購入。しかるに十組を買ったところで売り切れになった。昼食後、玩具売場を歩いていたところ、そこにも「怪盗ジョーカー謎解きミラクルポーカー」のガチャがあったので購入したが、六組を買ったところで売り切れ。
フジグラン今治を出て、歩いてJR今治駅へ。見れば岡山行の特急が発車する時刻で、次に伊予西条行の普通列車。松山行の列車はそのあと。そこで午後二時二十七分発の普通列車伊予西条へ行き、銅像見物三箇所。夜七時二十四分発の特急列車で松山駅まで戻り、市内電車で帰宅。楽しい日だったが、唯一、普通列車内にタオルを落としたらしいのは悲しい。