メイちゃんの執事第二話

フジテレビ系。ドラマ「メイちゃんの執事」。
原作:宮城理子メイちゃんの執事」(集英社)。脚本:古家和尚。音楽:河野伸高見優。主題歌:ROCK‘A’TRENCH「My SunShine」。企画:後藤博幸&太田大。プロデューサー:橋本芙美共同テレビ)。制作:フジテレビ&共同テレビ。演出:石川淳一。第二話。
この物語において「執事」と云うのは、むしろ「騎士」と云うに近い。そして今宵のドラマにおける第一の見せ場が二人の騎士のフェンシングによる決闘の場にあったのは論を俟たない。
青山(真山明大)の清潔感のある繊細な美しさと、柴田理人(水嶋ヒロ)の貫禄ある色気との鮮やかな対比はそのまま、力ある若者と、若さのゆえの力を超えた力のある者との間の真剣勝負として映った。この場面における彼等二人の配役は完璧と云うほかない。
真山明大は、二〇〇七年「ヒミツの花園」や昨年「ごくせん2008」に出演していたときも充分に美しかったが、今宵このドラマ中の諸場面で発揮した美しさはさらに洗練されて見えた。玉山鉄二を超えることができるだろうか。
意外に神出鬼没の忍(向井理)は、笑みが不気味で恐ろしげだった。どう見ても善人顔の向井理が数ヶ月の間にこんなにも悪役の似合う人になるとは、私的には予想外だった。築地(南圭介)、六本木(加藤慶祐)、中目黒(山口賢貴)等の出番を確認するには録画を見直す必要があるが、今はその余裕がないので後日の楽しみに取っておこう。