仮面ライダーフォーゼ第四十八話=最終回

仮面ライダー生誕40周年記念作品「仮面ライダーフォーゼ」。
第四十八話=最終回「青・春・銀・河」。
フォーゼ=如月弦太朗(福士蒼汰)によって遂に倒されて、しかし直後に、如月弦太朗から和解と友情をともに誓うことを求められた射手座ゾディアーツ=我望光明(鶴見辰吾)は、宇宙のどこかのプレゼンター」に遭って進化を遂げる志を、如月弦太朗と仮面ライダー部員一同に託した。かつて歌星賢吾(高橋龍輝)の父の歌星緑郎(風間トオル)は長期計画を要するフォーゼの開発による「プレゼンター」との遭遇の達成を将来世代に託そうとしたが、自身こそが進化の主体でありたいと願望する我望光明はそれを拒絶した。彼が今、如月弦太朗に志を託したことは、自身の短気な野心への反省である以上に、むしろ昔日の友、歌星緑郎との和解でもある。
消滅していた歌星賢吾は、ゾディアーツの長である我望光明の、射手座ゾディアーツとして発揮し得る最後の力によって奇跡の復活を遂げた。そして歌星賢吾は、彼の消滅の悲しみから立ち直れそうにもない状態にあった如月弦太朗の背後に突然出現して、しかも、かつて(第一話の冒頭の)両名の偶然の出会いの場において如月弦太朗が歌星賢吾にかけた言葉と同じ言葉を如月弦太朗に聞かせた。
朔田流星(吉沢亮)は野座間友子(志保)の愛に少しは応えようとしているのだろうか。
フォーゼもメテオも急に特別に強化したわけでもなく、また射手座ゾディアーツも唐獅子ゾディアーツ=立神吼(横山一敏)も急に特別に弱体化したわけでもないのに、ここに来て仮面ライダー側とゾディアーツ側の実力が伯仲した挙句、真の力において前者が後者を上回ったのは何故であるのか?という難問には、答が見付かりそうな気がしない。