シャドウ・ジョーカーとラジコン人形ジョーカー

てんとう虫コロコロコミックス「怪盗ジョーカー」は現在、第二十一巻まで刊行中。これは今月二日発行の最新刊であるから、次が出るのは五六ヶ月後だろうか。待ち遠しい。
第二十巻「漆黒の闇へようこそ」では、シャドウ・ジョーカーの格好よい台詞を、ジョーカーが馬鹿にする場面が出てくる。シャドウの台詞は「ザコの弾で大いなる漆黒の影は殺れねえよ!」「オレさまの武器、「ブラッディー・レイン」で「ブラッディー・カーニバル」にしてやるぜ!」。「漆黒の影」には「ダーク・オブ・ダークネス」、「ブラッディー・レイン」には「血の雨」、「ブラッディー・カーニバル」には「血祭り」のルビが付されている。片仮名の語に漢字でルビを付すとは斬新。これに対してジョーカーは「「大いなる漆黒の影」とか「ブラッディー・カーニバル」なんてはずかしい言葉、よく言えるな!」「本気か!?」と笑い、ハチも「かっこつけすぎて逆にかっこわるいっス!」と応じた。シャドウの妹の魔法少女ローズは「そっとしといてあげて!お兄ちゃん、昔からああなの!」「バカにされるとスネるから、全力でスルーしてあげて!」と庇っているが、既にシャドウは落ち込んでいた。
この話に登場するラジコン人形のジョーカーは、第二十一巻の長編「時を超える怪盗と失われた宝石(後編)」にも登場し、惜しくも催眠術師の自称「超怪盗」羽戸武治(オカッパクチビル)によって破壊されたが、再登場はあるのか。颯爽と格好よいジョーカーとは違ってドラえもんのような二頭身の姿で、ヌイグルミにすると売れそうな愛らしさがある。
第二十一巻「月夜の戦行進曲(バトルマーチ)」に登場する敵は、「警視庁特別音楽隊リーダー」の「マーチングマチコ」。「まいっちんぐマチコ先生」ではない。
第二十一巻の「おまけコーナー21」は、作者たかはしひでやすが「アニメも終了して、なんだかお祭りの後みたいでちょっとさみしい」と述べた直後、小学館コロコロコミック編集者の「石関さん」から「アニメ新シリーズ決定しましたよ」と宣告されて驚いたところで終わっている。第二十二巻で続報がある模様。