SSSS.GRIDMAN第八話/似た者同士/新条アカネの世界の限界/響裕太の女装と宝多六花の男装/SAOアリシゼーション第八話/ソードスキルの回復とキリトの魔法

 休日。しかし昨日の疲れのゆえか、殆ど寝て過ごしていた。
 未明に放送されたテレヴィアニメ「SSSS.GRIDMAN」。第八話「対・立」。
 新条アカネは響裕太、内海将、宝多六花を挑発。その対策をめぐり内海と六花が対立。他方、負傷と空腹に耐えかねて六花を訪ねてきたアンチへの対応をめぐり、ボラーとサムライ・キャリバーも対立。しかし皆それなりに考え、行動した末に分かり合った。面白いのは、新条アカネとアンチへの対応に関して、宝多六花とサムライ・キャリバー、内海将とボラーはそれぞれ似ていて、響裕太はグリッドマンに似ていたところ。それぞれ似た者同士だったのか。
 重要な事実の解明もあった。新条アカネは宝多六花を特別と見ていたという事実。なぜなら新条は六花を、決して裏切らない友として、そのような設定で自身の怪獣から作ったと述べたから。この話は宝多六花を一段と憂鬱にしたが、打開策を出して皆を一つにしたのは響裕太だった。
 結局、グリッドマン同盟は対立を超えて結束を新たにしたが、対するに新条アカネは神としての全能感を喪失しつつある中、アレクシス・ケリヴは本性を表しかけているかにも見える。明らかに、新条の世界は崩壊しかかっている。
 こうして今回また物語は大きく動いたが、その激動がツツジ台高校の学園祭という平和な日常を背景に展開し続けていたのが実に面白い。そして男女逆転喫茶店における響裕太の女装は愛らしかった。宝多六花の男装も颯爽としていた。今回の作画は特に芸術性に富んでいるように見えた。
 ところで。
 未明に放送されたテレヴィアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション」。第八話。
 キリトはウォロ・リーバンテインとの決闘を通して本来のソードスキルをまた一段と回復しつつある。そのイメージの力が波及して作用したのか、ソルティリーナ・セルルトがウォロを打倒したときの姿はキリトを想起させた。
 この世界におけるイメージの力については、第七話で既にキリトが考察し始めていたが、今回はその実践の始まり。ソードスキルの回復に加えて、花壇の花も蘇生させた。キリトを導いて魔法としてのイメージを使わせたあの声の主は誰か。
 実力を磨いて上級修剣士に昇級したキリトとユージオ。互いを思い、信頼し、支え合って生きる二人の姿は美しい。まさしく「尊い」。
 それに比してあの上級貴族二人組の醜さ。志を失った貴族の卑しさは、アレクシ・ド・トクヴィルが言った通り。