NHK教育ミラノ・スカラ座ヴェルディ作曲アイーダ日本公演

夜十時半からNHK教育テレビ「芸術劇場」で放映されたヴェルディ作曲の歌劇「アイーダ」のミラノ・スカラ座の日本公演(本年9月6日収録)を録画しながら見た。これと同じくゼフィレッリ演出によるスカラ座アイーダ」の最新版がイタリアのミラノスカラ座で上演された際の様子はDVD化され、日本でも発売されているが、そこでの指揮者はリッカルド・シャイイで、日本公演の指揮者はダニエル・バレンボイム。今宵テレヴィで観照する限り、余り好みではない演奏と云うか納得ゆかぬ演奏。
二〇〇八年発売のミラノ・スカラ座アイーダ」のDVDには映像の編集に甚だ残念な点があって、そのゆえに繰り返し見る気がしないのだが、唯一、第二幕第二場のバレエだけは、その残念な点を一時的に帳消しにできる程の魅力がある。なぜなら、ロベルド・ボッレのバレエが圧倒的に美しいから。と云うか、ロベルト・ボッレ自身が圧倒的に美しい。wikipediaによれば彼は「踊るギリシア彫刻」と形容されているようだが、なるほど、納得の評言だ。確かに「踊るギリシア彫刻」に他ならない。
日本公演に彼が来なかったことは、テレヴィで視聴しているだけの者にとっても残念なことだが、日本公演におけるダンサーも素晴らしかったと思う。