警部補矢部謙三2第四話

金曜ナイトドラマ「警部補 矢部謙三2」。第四話。
昇進を求める矢部謙三（生瀬勝久）に対し、警視総監（大和田伸也）は誰にでも変装できる暗殺者「コヨーテ」の逮捕を命令し、この事件を解決した暁には二階級特進を認めることを約束した。無論これは殉職の代償に他ならない。
今回の事件の現場は、グーリー高原の被頭温泉郷にある温泉宿「被頭温泉」（あるいは「極楽温泉」？）。名物は「ぼでぃ風呂」。これは段々効いてくる湯を云うらしい。玄関には「こよてくん」という犬がいて来客を歓迎し、コヨーテも置いてある。
山奥にある広々とした一軒家の中で繰り広げられる連続殺人事件。この緩い密室性は「トリック」の世界。立派な吊橋が何者かによって破壊されて落とされ、現場が集落から完全に隔絶してしまい、密室性を高めた辺も、いかにも「トリック」を想起させる。山田奈緒子（仲間由紀恵）も上田次郎（阿部寛）も不在だが、密かに矢部謙三に同行してきた警視総監の愛娘の御手洗未来（畠山彩奈）は上田次郎の講義を聴講する機会もあるらしく、簡単な話を難しい語で説くだけの人であると評していた。
そして今回の捜査に参加した所轄の刑事は、被頭警察署の木谷連（天野浩成）。ギャレン刑事。締めていたネクタイは、赤い地に白でトランプのダイヤをダイヤ形に並べたような文様。「仮面ライダー剣（ブレイド）」におけるダイヤの種族の仮面ライダーギャレン=橘朔也によく似ているが、同時に、「仮面ライダーフォーゼ」における天ノ川学園高等学校長の天秤座ゾディアーツ=速水公平にも心なしか似ている。