料理人ハチ

てんとう虫コロコロコミックス「怪盗ジョーカー」を第十巻まで読み終えて判ったのは、アニメには未だ登場していない人物が原作には多数登場していて、しかも魅力に富んだ人物が多いということ。普通の小学生男子であるはずのパン太&テルも面白い。ジョーカーが小学生相手にムキになる展開も楽しい。パン太やキャプテン・ブルー、レインボー・ジャスティス、速水京太郎等の活躍もアニメ版で見ることができる日の来ることを待望したい。
それにしても、少年忍者ハチが料理の名人で、ジョーカーの胃袋を完全に掴んでしまうという設定は、アニメ版では第一話で登場するが、原作では徐々に形成されていったらしい。見渡した限り、ハチが料理人として本領を発揮した最初は第六巻の「ホーリーナイト・ソルジャー」だろうか。クリスマスの話で、ジョーカーが仕事をしている間、ハチはジョーカーの飛行船で留守番をしながらクリスマスの料理を盛大に拵えて、ジョーカーの帰りを待っていた。そして第九巻の「ダイヤモンドと涙の女王(前編)」では漸く、ハチが作ったカレーライスをジョーカーが食べる場面が出てくる。カレーライスがジョーカーの大好物であるという設定も、この話の頃から出てきたのだろうか。