旅行記二/ホテル食堂で郷土料理の朝食/熊本城の石垣を半周/熊本県立美術館に寄る/駅前まで歩く

 旅行記二。
 朝六時四十分頃、ホテルの一階の食堂で朝食。辛子蓮根をはじめ熊本の郷土料理や、馬肉コロッケのような熊本らしいものをまとめて食べることができたが、メインの冷汁は熊本ではなく宮崎の郷土料理。
 そしてNHK朝ニュースでは「朝ごはんの現場」が今朝も放送なし。神谷浩史ナレーションの回は多分まだ一回しか放送されていないのではなかったろうか。
 十時頃、ホテルを出立。熊本県立美術館まで行くべくiPhoneの道案内に従って歩いたら、どんどん観光地らしからぬ道へ進み、それでも一応は目的地の真横には着いたようだったが、道の脇には土手(石垣)があって目的地はその上にあり、どう頑張っても入りようがなく、仕方なく入口を求めてさらに進んだ挙句、たどり着けないまま熊本城の石垣を半周させられてしまった。iPhoneの道案内が酷い机上の空論でしかな場合もあり得ることを初めて知った。ともかくも、炎天下を延々歩いた末に入館し得た。熊本県立美術館では、永青文庫の名宝、高橋広湖・山中神風・竪山南風の日本画、そして藤田嗣治と周辺の画家たちの作品を鑑賞した。実に素晴らしい展示だった。
 展示室の出入口の手前にある喫茶店で休憩。炎天下を延々歩いた所為で暑くて疲れていて昼食を摂る体力がなかったので、昼食の代わりにパフェと珈琲を注文。食べ終え、飲み終えたあと、仕事に向かった。
 今日の仕事を終えて今日のホテルに入ったのは夜七時頃。
 着替えて、iPhone充電を終えたあと外出。JR山陽線長府駅まで歩いた。なかなか洒落た駅舎のようだった。しかるに、周囲にはコンヴィニエンス店は多いが、商店街は見当たらなかった。夕食をどこで摂ろうかを迷った末に所謂ファミリーレストランに入った。全国どこにでもある店で全国どこででも食べることのできる夕食だったが、一応は満足。結局、郷土料理の類を気軽に食べることができるような店は今や都市部にあり、地方にあるのは都市部の飲食店であるのかもしれないとも思った。夜九時半頃、ホテルに帰着し、やや高めのチョコレートと珈琲牛乳で寛いだあと、今宵もニコニコ動画で「涼宮ハルヒの憂鬱」における「涼宮ハルヒの溜息」を鑑賞。