NHK朝ごはんの現場ナレーター再び内山昂輝/氷菓第四話に見る豪農千反田邸の広間にある床の間の掛幅と襖絵の水墨山水
朝、NHK朝ニュースの「朝ごはんの現場」。ナレーターは再び内山昂輝。絵手紙作家として活躍する人は、孫と一緒に絵に描いた季節の野菜を用いて朝食を作り、一緒に食べる。
帰宅後の夜、ニコニコ動画「氷菓」公式チャンネル(dアニメストアニコニコ支店)を視聴。
第一話には男子バスケ部員で逢坂良太、第二話には野球部員で石川界人が出演。そして第一話で校務員、第三話で教師を演じた川原慶久は全体では何役を演じたのだろうか。
第四話。豪農千反田邸の広間にある床の間の掛幅。横物。画面をよく見れば騎馬武者が複数。平家物語の宇治川先陣争いを描いた画幅かと見える。構図は古風であるから近代日本画らしくはなく、画巻の断簡であるのかもしれない。藩侯からの拝領か。千反田家の格式を物語る。この広間にある襖絵の水墨山水も気になる。下座の、千反田えるの背後に見える画面を観るに、此方には樹林があり、彼方には険しい懸崖が連なる。間にあるのは海か湖か。水墨画だが、此方の樹林に見える白い花は満開の桜であるかのようで、春景であると判る。樹林の表現は幸野楳嶺の四条派を想わせる。千反田家の豊かさを伝える。対するに上座の、福部里志の脇に見えるのは完全に南画文人画。四条派を学んで南画をよくした画家の、万里の路を征く途上、千反田家に逗留した際の作だろうか。