恐竜超世界の君の名は。風/祇園祭の後/終盤ガロとリオの描かれ方は祝福され得ると同時に呪われ得る/Free!RW冒頭2分間の公開の是非

 未明。NHK「恐竜超世界」が放送(再放送)されていて、何となく見ていれば、ナレーションが心地よく、しかも聞き慣れた声。やはり上白石萌音 か。劇場で繰り返し聴いて聴き慣れた声。しかも主題歌はRADWIMPSだったのか。「君の名は。」色が濃い。
 ここで改めて確かめてみれば、劇場で「君の名は。」を鑑賞したのは28回。「聲の形」鑑賞は18回、「劇場版SAO」は16回だった。
 そして夜。祇園祭の神輿が去ったあとの三条通には、いかにも祭の後の寂しさがあった。
 酒宴後の酔の勢で書けば、「プロメア」終盤、生を共有したガロとリオが裸身になって密室へ入る場面を世間は祝福しているようだが、ここで仮に、意中の美男子2人がいつの間にか結ばれたのを恨めしく見送る者の感情を想定してその視点から重ね見るなら、あれは呪わしい場面にさえなる。これは殆ど理解されない感想だろうが、そのような描き方になっているのも確かではなかろうか。
 ところで。
 現在公開中の映画「Free!RW」のtwitter公式アカウントでは映画の冒頭2分間が公開され始めた。幼少の七瀬遙と橘真琴が描かれていて、その印象深い映像によって昔の支持者を釣って勢いを取り戻したい思惑があるに相違ないが、この「ハイ☆スピード!」風の話は映画の中ではそのあと続くわけではないので、良い宣伝方法であるとは思えない。