女優ジャンヌ・モローとNHK特集ルーヴル美術館

 毎朝、目覚まし時計の代わりにテレヴィが所定の時刻に点くように設定してあるので、テレヴィを視る意はなくとも少なくともテレヴィの音声を耳にする。それで今朝、NHK朝六時台のニュースでフランスの偉大な女優ジャンヌ・モローの訃報に接した。
 映画に疎いので海外の俳優の名を大概は知らないが、ジャンヌ・モローの顔と名を知っているのは、大昔、NHKがフランスTF1と共同で制作し、約一年間にわたって放映して人気を博した名番組「NHK特集 ルーブル美術館」に出演していたから。あの番組で最も目立っていたのは女優デボラ・カーで、特に、盛期ルネサンスの名作を取り上げた際の終盤、ヴェロネーゼ筆の超大作《カナの婚宴》を眺めたあと、その場を立ち去るときのドレス(否、むしろコート?)の翻る姿の華やかさを今なお記憶している。同時に、わずかな出番しかなかったジャンヌ・モローの愛嬌ある容姿もよく記憶している。
 そのようなわけで、この訃報に際してもNHKが取り上げる以上は「NHK特集 ルーブル美術館」における印象深いジャンヌ・モローの映像を使用するのではないかと期待したが、少なくとも六時台の報道ではそのことに一言も触れられなかった模様。

歩行者を待たせる押ボタン式信号/君の名は。高山ラーメン

 夕方、iPhone用のモバイル・バッテリーを買うべく松山駅に近い大型電器店へ。帰途、市内電車の松山駅前駅に行くべく押ボタン式の信号のある横断歩道を渡ったが、甚だ残念なことに、この信号では、ボタンを押したあと信号が変わるまでの間、多分五分間位は待たされる。歩行者にとっては押ボタン式であることの意味が全く感じられない。
 そこから高島屋へ行き、銀天街から大街道を経て道後へ戻ったが、途上、大街道のローソンで「君の名は。吉野の高山らーめん」を二つ購入した。近所のローソンでは見付けられなかったが、漸く入手できた。ラベルには立花瀧宮水三葉の顔が載っていて目立つが、側面にはあの無口で情深い吉野主人の顔も載っている。

youtubeモンストアニメ公式チャンネル第二期第十八話

 youtubeモンストアニメ公式チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCWzenZSy9GJBcPzdSm-UX5w)で「モンスターストライク」アニメ本編を視聴。
 第十八話「ツクヨミVSツクヨミ零」。
 ツクヨミから分離して独立した邪悪な部分の化身、ツクヨミ零。穢れを捨て去ったツクヨミが戦いに弱く、穢れの化身であるツクヨミ零が戦いに強いのは、戦うこと自体が穢れであることを表していようか。
 焔レンと影月明が龍馬と神威でツクヨミ零に挑もうとしたとき、先んじて挑んだのが先週登場したスイハンジャー。予想外に勇ましく強かったが、それでも敵の無敵の強さには敵わなかった。スイハンジャーの弱点が膝であるのは、白米のみの過剰摂取に因る江戸患いを表しているのかもしれない。なぜなら脚気のときには膝を叩く習わしがあるから。白米と合わせて野菜を摂る必要がある。
 結局、ツクヨミ零を平定できたのはツクヨミ自身だった。気になるのは、戦闘の只中、マナ・リビングストンに生じた異変。急に具合を悪くして物陰に隠れた際、ツクヨミ零の影響で不良化した連中に襲われそうになったが、どうやら一人で、もちろんワルプルギスの力も借りることなく全員を倒してしまったらしい。そして一部始終を目撃していたらしいミロクは「見つけた。赤い月の解放者」と呟いた。ここに真相が潜んでいるのだろう。

宇和島市立伊達博物館における大名文化展

 休日。しかし朝には用事あり、外出。帰宅後に洗濯し、休憩。昼十二時半頃に再び外出。このとき初めて穿いたリーヴァイス製の服の丈が思っていたよりも短く、膝が出る程だったので焦ったが、時間の余裕がないので強行。道後温泉駅から市内電車で松山駅前へ。そして一時二十四分に松山駅を発ち、宇和島駅に着いたのは二時四十六分。宇和島駅には多数の風鈴が揺れ、七夕の笹も飾られていた。アーケイド商店街を端から端まで通り抜け、宇和島城の上り立ち門の前へ。宇和島城の上り立ち門の傍に建つのは児島惟謙の銅像。一九八五年建立。彫刻の作者は澄川喜一。鋳造は岡宮美術鋳造。題字は松根宗一。さらに進み、天赦園の脇にある宇和島市立伊達博物館に到着。宇和島市立伊達博物館の玄関前には伊達宗城銅像。彫刻の作者は真海徳太朗。
 この宇和島市立伊達博物館で九月十日(重陽後一日)まで開催されているコレクション展「花開く大名文化―文武の世界―」を鑑賞した。「コレクション展」とは云っても、当のコレクションの主は実は宇和島市ではなく旧宇和島藩主の伊達家。かの伊達政宗の子、伊達秀宗を藩祖とする名族で、幕末には政局の一翼を担い、明治維新に多大の貢献をなしたことがよく知られている。名門中の名門であるから、その生活は尚武の気風のみならず貴族趣味にも彩られていた。この展示では、伊達家が伝える貴重な宝物を「文 お殿様の教養」「武 お殿様の軍備」「文華 お姫様の嗜好」の三章に分け、一族の華麗な歴史をたどった。
 観終えたあと、玄関前の庭園を眺めた。これは偕楽園を一部復元していて、橋には伊予の青石が用いられているらしい。玄関の脇には、ゆるキャラ「伊達にゃんよ」。
 既に夕方五時になろうとしていたので、往路を同じ道を帰った。途上、宇和島城の上り立ち門の向かい側には、大和田建樹の生家跡。大和田建樹は国文学者、東京高等師範学校教授で、「汽笛一声新橋を」の鉄道唱歌の作詞者。カトリック宇和島教会の門内には、銅像「イシドロ・アダネス神父像」。彫刻の作者は三好直。昭和三十四年十月の作。
 そして宇和島駅へ。特急列車の指定席を買える自動券売機は、県内ではどうやら松山駅にしかないらしい。伊予西条駅にも新居浜駅前にもなかったし、今日、宇和島駅にもないことを確認し得た。自由席のみの自動券売機では普通のクレジットカードを使用できないので、いろいろ不便。しかし、宇和島駅は始点であるから、指定席の必要性は低いのかもしれないと思い直し、現金で購入。六時九分に宇和島駅を発ち、帰宅したのは夜八時頃。

妖怪ウォッチバスターズトレジャー編第二回/妖チューブで人気を集めるコマさん&コマじろうと大人気を集めるオロチ&キュウビ/エンマ大王の謎の寝言/ハリウッド映画の主人公になりきるケータ

 ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第百八十話を視聴。
 一。
 バスターズトレジャー編第二回「しぶとい鍵穴とおいしい化石」。
 冒険旅行の過程で急に思い出を語り出すような奴は失敗する…と述べたインディ・ジョーズが、思い出の帽子にこだわって何度も失敗しかけた。そんなインディ・ジョーズの言動に「流石、大大大冒険家のインデイさんズラ」と感心していたコマさんは普段以上の強運で困難を切り抜け、ジバニャンは普段よりも強力で負けることを知らなかった。
 インディ・ジョーズがダンジョンの奥にある宝物庫の鍵を開けようとしていた間、ジバニャンはアイドル写真集を読み、チョコボ―を食べ、布団で眠り、コマさんもテレヴィを眺め、ソフトクリームを食べ、浴槽に浸かった。ジバニャンは兎も角、コマさんは冒険の途上に完全に日常生活に帰ってしまっていた。
 二。
 妖チューブで再生数バトルをしてみた!事件。
 妖魔会の動画サイトが妖チューブ(「youtube」?)。妖チューブに独自の動画を投稿して人気を集める妖怪は妖チューバ―(「youtuber」?)と呼ばれる。
 ウィスパーは「ウィスパーチャンネル」を開設しているが、再生数は二回。対するにコマさんの普段の姿を捉えたコマじろうの動画は五億回以上の再生数を誇る。妖魔会の二大スターと呼ばれるオロチとキュウビの対決の動画は、囲碁の勝負でしかないのに百億回以上の再生数を誇る。
 そこでウィスパーは少しでも再生数を稼ぐため、どんどん過激な動画を作成して投稿し続けた。ついに再生数は十回に達した。さらに再生数を稼ぎたかったウィスパーは、最終手段として、エンマ大王に「寝起きドッキリ」を仕掛けたが、案の定、ぬらりひょん議長に捕まった。
 凄いことに、エンマ大王、ぬらりひょん議長ともに台詞を発した。声優はもちろん木村良平子安武人。しかもエンマ大王の台詞は「スキヤキ」という謎の寝言だけ。この一言だけのために木村良平を呼んだのか。
 エンマ大王の宮殿でウィスパーがぬらりひょん議長に捕縛され、大変なことになろうとしていたとき、この大事件の発生をケータに知らせたのは、一部始終を妖チューブ動画で視聴していたヒキコウモリ。
 結局、この最高度に過激な動画は、妖チューブ管理者によって削除されてしまった。何一つ残し得なかったウィスパーの悲しさ。
 三。
 妖怪D-レックス事件。
 D-レックスはハリウッド映画に出てくるような派手な場面を日常生活の中に作り出す妖怪。映画を愛好するケータはD-レックスと一緒にハリウッド映画のような派手な場面を存分に楽しんだが、おかげで日常生活は滅茶苦茶。ついには派手な戦闘における最強の敵としてケータ母が登場したが、これはD-レックスが作り出した幻影でしかないのか、それとも幻影を借りた現実であるのか、判然とはしない。

アニメイト松山店で念のためDVDスタンダード・エディションも購入

 夕方、かつて「Free!」第一期DVDを貸してくれた人に久し振りに遭遇し、会話。最寄の映画館のグッズ売場では岩鳶勢のグッズは完売して鮫柄勢のグッズのみ売れ残っていたので何も買わなかったらしい。しかも総集編が総集編でしかないなら観る価値はないと判断して、「絆」編も「約束」編も観なかったとのこと。この潔さを見習うべきであると感心した。
 職場からの帰途、銀天街アニメイト松山店に寄って「君の名は。」DVDスタンダード・エディション(アニメイト限定版)を購入して来た。二日前の発売日には、HMVに予約しておいたコレクターズ・エディションを無事入手したが、これはブルーレイディスクと4Kの五枚組で、DVDのみ欠いているので、DVDも入手しておきたくなっていた。もっと早く思い付いて、どこかに予約しておけば、特典フィルム栞をもう一枚入手できていたのに、惜しいことだった。

飛鳥乃湯泉の名称

 重要文化財に指定されている道後温泉本館は、国体のあと、改修工事に入るらしい。その間、湯治客や観光客の減少を食い止めるべく代用の施設として新たに建設されているのが道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」。建設工事の現場の前を歩けば、今その姿が漸く見えてきている。ちなみに「湯泉」と書いて「ゆ」と訓ませるらしい。何か古い根拠ある訓じ方であるのか、それとも単に公共施設におけるキラキラネームであるのか。
(現在の様子については昨日twiterに画像を投稿。)