アタックNo.1

テレビ朝日系-木曜ドラマ「アタックNo.1」。上戸彩主演。No.8(第八話)。
私立富士見学院高等学校バレー部コーチの本郷俊介(中村俊介)にとって永年の宿敵とも云うべき女子バレーボール全日本高校選抜チーム監督の猪野熊大吾(船越英一郎)は、実は最も信頼できる指導者だったようだ。猪野熊の放った言葉の意味について本郷は真剣に考え、悩んでいたのだ。また猪野熊がどれだけ鮎原こずえ(上戸彩)に期待しているかも明らかになった。思えば今宵の話は前回までの謎に満ちた物語を解説し解明し解決して終結へ向け助走し始めるために費やされたと云えるかもしれない。
選手としての鮎原の欠点は、猪野熊の見るところ、余りにも他人に優しいことにあると云う。なるほど優しさに起因する迷い、惑いは今宵の第八話に満ちていた。そうした不安定性のドラマにおいて、一ノ瀬努(松尾敏伸)の事故は最大の試練に他ならない。この難関をどのように乗り越えてゆくのか、次週の展開を見届けよう。
三田村裕次(森本亮治)は大親友の一ノ瀬努の明と暗それぞれのとき近くにいた。努の父の一ノ瀬新平(竜雷太)の手術が無事成功したとき、三田村=「ミタムー」は努と一緒に鮎原こずえを軽く騙して(所謂ドッキリ)、皆で大いに笑ったが、努が事故に遭ったときには動転しながらも何とか病院へ運び、鮎原にそのことを報せに走った。これら二つの場面が物語るのは、努の思い人が鮎原であることを既に三田村は知っているということか。