赤鼻のセンセイ第四話

日本テレビ系、ドラマ「赤鼻のセンセイ」。第四話。
脚本:佐藤久美子。主題歌:原由子夢をアリガトウ」。音楽:中塚武。チーフプロデューサー:櫨山裕子。プロデューサー:大倉寛子&秋元孝之。制作協力:オフィスクレッシェンド。演出:佐久間紀佳
入院前まで中学校でソフトボールの選手として活躍していた田中香(高良光莉)が、とても退院できそうもない絶望感の余り、その制服を院内の廊下のゴミ箱に捨てたとき、偶々通りがかった八重樫守(神木隆之介)と和田雅樹(須賀健太)の二人。八重樫は、眼前の出来事を見詰めて、何が起こったのかを見定めようとしていたのに対し、和田は、出来事よりもむしろそれを見詰める八重樫を見詰めて、彼の判断と行動を待った。なるほど、二人の見せる絶妙のコンビネイションは斯くして生み出されてきたのか。そしてソフトボールの試合の観戦中、八重樫は普段の緩めのTシャツに替えて色鮮やかな青のポロシャツを着て黒い帽子を被っていたが、その恰好で真剣な表情をした彼の姿は、夏らしい爽やかさの中にも、詩人か旅人かと思わせるものがあった。