NHKとめはね第二話

NHKドラマ8とめはねっ!鈴里高校書道部」。第二話。
今週のも面白かったが、その面白さと云うのは本質的には、主演俳優の池松壮亮が具象化してみせている大江縁という人物像の味わいによって生じていると云うも過言ではない。ことに味わい深かったのは、鈴里高等学校における大江縁(池松壮亮)の同級生の望月結希(朝倉あき)がライヴァル校の鵠沼学園書道部員の勅使河原亮(中村倫也)と二人並んで、まるで恋人同士であるかのように親しげに語らい合いながら歩いているのを遠くから見詰めていた彼の、あたかも絶望しているかのような、沈黙の内にも雄弁な、余りにも深い悲しみの眼差し。あれだけで充分ドラマティクだった。
大江縁は今や、望月結希が何気なく勅使河原亮の名を口にするのを耳にしただけでも焦りを感じないではいられないようだが、他方、勅使河原亮の側も、大江縁が望月結希の良き理解者であることを目の当たりにして、焦燥感と対抗心を抱かないではいられないようであるのも面白い。
池松壮亮中村倫也に着目してゆけば、このドラマは大いに楽しめるに相違ない!と期待している。
なお、今宵から始まった新番組、日本テレビ系「連続ドラマ小説 木下部長とボク」(出演:板尾創路・しずる池田一真津田寛治ほか)も面白かった。