GOLD第四話

フジテレビ系。木曜劇場「GOLD」。第四話。
相馬幸恵(賀来千香子)が、社内に広まった自身の過去に関する悪い評判について自ら責任を取ることを決意した上で、社長であり長年の友でもあり、さらにもともとは自殺を予防してくれた生命の恩人でもある早乙女悠里(天海祐希)にそのことを告げ、さらに、たとえ退職して一人になっても決して死のうとはしない覚悟であること、確り生きてゆく意であることを伝えたとき、早乙女悠里は「やめて!そんなこと云ってるんじゃないわ」と云って涙を流した。この瞬間にともに涙を流した視聴者もいたろう。天海祐希主演テレヴィドラマには時折そういう瞬間が出てくる。
そして相馬幸恵が早乙女邸をあとにして、一人で帰って行く後姿を見送っていた社長秘書の新倉リカ(長澤まさみ)は、その横に一人の小さな幼い男児の幻影を見出した。相馬幸恵が十年前の過ちによって亡くした子どもの、やや成長した姿だったろうか。同じく見送っていた蓮見丈治(反町隆史)の眼には、その姿は見えなかったらしい。このことは、早乙女悠里と新倉リカの前にだけ時々出没すると見受ける十歳の少年、早乙女朋(大江駿輔)について真理を物語るのだろう。