名作アニメ実写化

日本テレビは、来る十月から年末までの約三ヶ月間、毎週土曜の夜九時から約一時間の土曜ドラマの新番組として、名作アニメ「妖怪人間ベム」を実写化することを明らかにし、配役として、ベムに亀梨和也、ベラに杏、ベロに鈴木福を起用することを発表した。これには色々な意味で驚かされた。
この困難な企てが成功した暁には、テレヴィドラマ史上の快挙として評価されるかもしれない程で、ともかくも少なくとも第一話を見守る必要があるが、不安がないはずがない。
名作アニメを実写化すること自体を嫌悪する人も多いだろう。かつては再放送される機会も多かった「妖怪人間ベム」の、今日では再放送を困難にしているに相違ない憂鬱な描写の存在は、今日における実写化を不徹底で不満足なものにしてしまうに相違ないと予感させるかもしれない。それ以上に、そもそもあの名作を特徴づけるあの余りにも独特な雰囲気が上手く実写化されるとは思えないので、その点に不安を感じる人も少なくないだろう。
配役の若さに不安を感じる人はさらに多いのではないだろうか。私案としては、遠藤憲一がベム、渡辺えり子がベラ、中山優馬がベロで丁度よい位ではないかと思われる。