仮面ライダーウィザード第三十七話

平成「仮面ライダー」第十四作「仮面ライダーウィザード」。
第三十七話「絶望!指名手配」。
先週と今週の話では、大門凜子(高山侑子)と奈良瞬平(戸塚純貴)がゲートの根本和良(平田実)と行動をともにしているので、操真晴人(白石隼也)は仁藤攻介(永瀬匡)とともに行動した。そこが今朝の話の主な見所だったろう。両名の遣り取りも性格の対比も面白いし、二人揃った変身も華がある。
それにしても今朝の話は興味深い矛盾を描き出した。九官鳥ファントムは根本和良を確実に絶望させるべく用意周到に計画を立て、一羽の九官鳥になり済まして根本和良の家に住み込み、友となり、日常をともにしてきたが、生憎、普段の口癖で口先だけ「絶望だ」と云い続けていた根本和良がその作戦では絶望する様子を見せなかったのに対し、唯一の友だったはずの九官鳥が友ではなかったことを知った瞬間には、直ぐに絶望するに至ったのだ。換言すれば、九官鳥ファントムは根本和良には絶望の原因ではなく、むしろ希望の拠り所だったということだ。