出町座で海獣の子供鑑賞4回目/MOVIX京都シアター3で天気の子レイトショー鑑賞12回目/梶裕貴と天気の子の代々木の廃ビル

 日曜から始まった大仕事は残業続きの激務になる予定だったが、呆気なく完了した。ゆえに午後から有給休暇。一時帰宅前に出町座に寄って夕方の座席を予約してきた。玄関前に置かれた「海獣の子供」ポスターの脇に見えたのはtwitterのTLに見たガロ・ティモスか。しかし断髪して、今は面影もない。帰宅して休憩したあと再び出町へ。
 18:55から出町座で渡辺歩監督「海獣の子供」鑑賞。通算4回目。
 色彩と描線の暴れる映像美は、凄過ぎて言語化できない。劇伴の抽象度も心地よい。空間を揺るがす低音は出町座ならでは。主題歌を歌う米津玄師も、ここに来たなら驚くに違いない。
 鑑賞前には館内カフェ「出町座のソコ」で夕食。次回こそはイメージドリンクも注文したい。
 (この映画に関するツイートに対しては、同作品の美術監督である木村真二氏から反応があって光栄なことだった。)
 観終えたあと急ぎ出町柳駅から三条駅を経て京都市役所前駅へ、そして新京極通へ。
 21:30からMOVIX京都シアター3で新海誠監督「天気の子」レイトショー鑑賞。通算12回目。
 代々木の廃ビルにおける森嶋帆高と大人との対峙は、解放へ向けて感情を最高度に高める。何度観ても泣く。醍醐虎汰朗はじめ皆の芝居が素晴らしい。
今日あのビルの、明日から壊されてしまうはずの今日までの勇姿を見届け得た人々が羨ましい。
 それにしても、昨年は「京まふ」で場内アナウンスも担当した人気声優の梶裕貴にとっても、「天気の子」のあの代々木の廃ビルは懐かしい景色だったらしい。そんな思い出の場所で、狂気の(としか思えなかったろう)家出少年相手にやや怯えながらも対峙する強面の刑事という厄介な芝居をやってのけていたのは、実に良かった。