The Perfectible Body和訳十七

本日の「The Perfectible Body」和訳(十七)。「鍛えられた肉体へのギリシア人の関心には以上の他にも二つの側面があって、何れも“理想的な”肉体を描く際の後世の伝統に顕著な影響をとどめている。この二つの側面というのは奇妙なもので、自然においては不自然なことだが、肉体には殆ど体毛がないのが普通であるということ(陶器画の場合に至っては陰毛も大抵はないということ)、そして、男子の人物像においては性器の大きさが不自然に小さいということの二点を指している。これとは逆に、恐ろしげで不快な姿をした者として描かれる人物像(例えばサテュロスの類)は大抵、巨大な性器を備えていて全身を体毛に覆われているのだ」(p.40)。