仮面ライダーW(ダブル)第二十五話

東映仮面ライダーW(ダブル)」。
第二十五話「Pの遊戯/人形は手癖が悪い」。
脚本:長谷川圭一。監督:石田秀範。
左翔太郎(桐山漣)が、風都警察署の超常犯罪捜査課で刃野幹夫(なだぎ武)と一緒に茶を飲みながら鳴海亜樹子(山本ひかる)の行動に関して愚痴を云い、そこへ真倉俊(中川真吾)が大きな荷物を抱えて入って来るや、早速のように翔太郎相手に喧嘩を売っていたところは、彼等の日常を垣間見るようで実によかった。レストレード警部がベイカー街の探偵事務所を訪ねることはあってもホームズがスコットランドヤード=ロンドン警視庁を訪ねることはないが、風都では逆で、翔太郎は度々刃野刑事を訪ねては真倉刑事から喧嘩を売られているようだ。
刃野刑事は翔太郎の愚痴を一通り聴いてそれを「ジェラシー」と形容したが、実のところ翔太郎のその感情には尤もな理由がある。無二の相棒だったはずのフィリップ(菅田将暉)に続いて鳴海亜樹子までも照井竜(木ノ本嶺浩)に横取りされてしまっては、敵意を抱かずにはいられないはずだ。
仮面ライダーアクセルの全ての武器の提供者として劇中に登場したことのあるシュラウドと思しい人物から、フィリップ宛に謎の荷物が届けられた。部品一個と設計書一冊。仮面ライダーWのための新たな武器のようだが、それを得るためには道具と材料を自ら調達して自ら加工、制作しなければならないのだ。翔太郎には永遠にできそうもないが、フィリップであれば確実に成し遂げることができるだろう。送り先の適性をよく知った上での適切な送付方法と云えるが、あの製本をどこの業者に依頼したのかは気になる。