仮面ライダーW第四十二話

東映仮面ライダーW(ダブル)」。
第四十二話「Jの迷宮/ダイヤモンドは傷ついて」。
脚本:長谷川圭一。監督:石田秀範。
風都警察署超常犯罪捜査課の人情派の刑事、「ジンさん」こと刃野幹夫(なだぎ武)を「騙され易い」のではなく「騙され上手」であると形容するのは左翔太郎(桐山漣)だが、「騙され上手」であることにおいては翔太郎も負けてはいない。翔太郎にそのことを自覚させたのは、「風都史上最悪の悪女」を演じることを強制されていた城島泪(奥村佳恵)の「おまえだって一緒だろ?刃野と一緒だ!」「わたしに騙されてる癖に!」という叫びだった。
今回の話で最も気になったことは、フィリップ(菅田将暉)が「地球の本棚」において試みた奇策は今回こそ辛うじて成功したとはいえ成功しない可能性も濃厚だった上に今後は二度と使えないだろうということだ。
照井竜(木ノ本嶺浩)は今や翔太郎の第二の相棒であるかのように勤勉に動き回っている。人は変わるものなのだ。もっと凄かったのは真倉俊(中川真吾)の変わり身の早さだが、それをあっさり受け容れてしまう刃野刑事も凄い。真倉刑事に騙されている状態みたいなものなのだろうか。