大切なことはすべて君が教えてくれた第六話

フジテレビ月九ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」。第六話。
今宵九時からこのドラマが始まって約十三分が経過した辺に来た場面のこと。明綾学園高等学校の保健室前の廊下。同校二年一組ではそのとき体育の授業が行われていた模様。
体育のための服を着た児玉賢太郎(中島健人[ジャニーズJr.])が、同じ服装をした江藤バーンズ凌真(バーンズ勇気)等に肩を抱えようにして助けられながら歩いてきて、保健室を入った。児玉賢太郎は鼻から多量の血を流していたから、体育の授業でサッカーか何かをやっていたとき顔面にボールが打つかったようだ。服も土で汚れているから、ボールが打つかった衝撃で転倒したのだろう。
江藤バーンズ凌真が「マジごめん。大丈夫?」「ごめんな」等と幾度も謝っていたからボールを蹴ったのは彼だったと判るが、もちろん彼は普通にボールを蹴っただけで、打つける意があったわけではないと見受ける。児玉賢太郎がボンヤリしていたのだ。
保健室へ入ってみれば、そこには佐伯ひかり(武井咲)がいた。二年一組の担任教諭である柏木修二(三浦春馬)に淫行教師という無実の汚名を着せかねなかった問題の生徒であると見られていた人物。事件が発覚して以降、教室には姿を見せなかったが、実は保健室に登校していたのだ。児玉賢太郎を介抱していた男子生徒たちはその姿を見て驚き、何とも気まずそうな様子を見せて、逃げるようにその場を去った。児玉賢太郎一人を置き去りにして。彼もまた佐伯ひかりの姿を見て驚いていたが、それは問題児を見た驚きではなく、片想いの人と偶然にも再会し得た驚きだったに相違ない。
やがてそこへ園田望未(剛力彩芽)が入ってきて、児玉賢太郎を邪魔者扱いして追い出してしまった。ここで園田望未は「児玉、また来てんの?」と云っていた。児玉賢太郎は佐伯ひかりのいる保健室に、これまでにも幾度か来ていたのだろうか。そして園田望未は児玉賢太郎が佐伯ひかりに片想いをしていることに既に気付いていたが、そのことを佐伯ひかりの前で云ってしまったのは、無神経だったからか、早めに壊したかったからか、それとも余りにも不器用な恋を何とか応援したかったからか。