炎神戦隊ゴーオンジャー第十一話

東映炎神戦隊ゴーオンジャー」。古怒田健志脚本。竹本昇監督。
第十一話「電波ジャック」。
蛮機族ガイアークが今回派遣したのはテレヴィ電波の化け物アンテナバンキ。その陰謀によってゴーオンレッド江角走輔(古原靖久)は世界水準のカーレイサーと化し、ゴーオンイエロー楼山早輝(逢沢りな)は大人気アイドルと化し、ゴーオンブルー香坂連(片岡信和)はクイズ王(!)と化した。全て「捏造」された栄光なのだが、一応それぞれの特技を存分に活かしている。
で、所謂フリーターのゴーオングリーン城範人(碓井将大)は何に化すのか?と思ったら大富豪の財産を継承。その大富豪とは血縁どころか何の縁もないのに「孫」と呼ばれていて、流石に範人も戸惑ってはいたが、取り敢えず気にしないことにしていた変わり身の早さも凄かった。流石ドキドキゆかい。
陽気な彼等を戦線から離脱させた上で、世界に大混乱を引き起こすための作戦とはいえ、彼等をこれだけ幸福な目に遭わせることについて違和感を表明していたのは蛮機族ガイアークの害水大臣ケガレシア(及川奈央)。癪に障ると云っていたが、確かにそうだろう。そうした中で、ゴーオンブラック石原軍平(海老澤健次)だけは、なぜか銀行強盗事件の犯人として指名手配されてしまった。元警察官なのに警察に追われる身と化した逃亡中の彼がアイドルの早輝やクイズ王の連を訪ね歩いていた場面は、悲哀に満ちていた。